大館市の中心部に建つ、国の登録有形文化財「桜櫓館」に23日、カフェがオープンしました。「開かれた有形文化財」をコンセプトに、大館市は「桜櫓館」を訪れる人の増加と周辺のにぎわいづくりにつなげていきたい考えです。

大館市のまさに中心部、市役所の隣に建つ「桜櫓館」です。

旧大館町長を務めた桜場文蔵氏の私邸として1933年(昭和8年)に建てられました。2階の屋根から突き出た展望台が特徴の1つです。

2階の障子には、木材で富士山の細工が施されています。こうした繊細で高度な技術がいたるところに使われていて、国の登録有形文化財となっています。

昭和初めの貴重な文化財である、「桜櫓館」に23日、カフェがオープンしました。大館市は、「桜櫓館」を日常的に利用してもらおうと、施設の管理や運営を今年度から市内の企業に委託しています。“カフェ”の営業もその一環で、コンセプトは「開かれた有形文化財」です。

いしころ合同会社 石山拓真代表(管理運営を受託)
「ゆったり静かに流れる時間の中で飲み物を飲んだり、勉強や読書などちょっとした打ち合わせとかもできると思うので、いろんな活用方法を模索しながら市民みんなで作る有形文化財のカフェにしていきたいなと思っています」

桜櫓館は月曜日を除いて毎日営業し、大館市は、イベントの開催なども通じて、周辺のにぎわいづくりにもつなげていきたい考えです。